さまざまな膠原病
私たちの体には、常に正常に保とうとする力があります。体温が下がったら、筋肉を震わせて体温をあげようとしますし、異物が入ってきたら発熱させて異物を処理しようとします。膠原病は、何らかの原因で体温が上がりすぎたり、下がりすぎたりする不安定な状態です。
膠原病の症状は皮膚、関節、筋肉、内臓、全身さまざまな場所に現れます。
体を正常に保とうとする力を恒常性(ホメオスタシス)といいます。自律神経、内分泌系(ホルモン)、免疫系の3つが互いに連携しながら働きます。
疾患 | 症状 |
---|---|
関節リウマチ | 関節痛、関節変形 |
強皮症 | 皮膚硬化 |
シェーグレン症 候群 | 目や口が渇く、まぶしい |
全身性エリテマ トーデス | 発熱、紅斑 |
当店でご相談を受けたことのある膠原病の疾患と症状です。
症例
ダイエットのお客様で、いつもはスタッフが担当している方がいらっしゃいました。優しい感じの女性で、目の下にくまがあり、「血虚かな」と思っていました。ある日、初めてじっくり話をしたら、気血不足で、鬱の手前だと見てとれた。舌が大きく、舌に苔があることから痰がつまった状態で、身体全体がうまく巡っていない状態。「何かあったかな?」と聞くと、1年前にお父さんを亡くしており、また病気がちな家系で消化器系が弱った状態でした。こういう方は、気温や湿気があがる5~7月に鬱になりやすい傾向があります。
血液が不足し、滞り、眠りが浅い。店内のダウンライトで「まぶしくて目がつらい」といいます。照明の暗い部屋に移動したら楽になったとのこと。この症状はシェーングレーン症候群(膠原病の一種)ではないかとお伝えすると、ご自身は診断を受けたことはないが、おばさんがこの疾患でした。
この膠原病に相当役立つ漢方薬を軸に、血液の不足からの脱毛や、カチカチの肩こりと静電気がひどかったのは血の滞りがみられたことから、それに見合う漢方薬を提案しました。
次の日お電話すると、「体調は変わらないけど、朝はじめてスッキリ目が覚め、一日じゅう目が楽だった」とのことで、いい効果を感じていただけました。
膠原病は病院での治療が難しい病気のひとつです。
体の免疫を調整する漢方薬は、多くの方のお役に立てると確信しています。
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