「夏でも冷えていた体が…」

それは大変でしたね。体も心も限界に来ていたとお見受けしました。Nさんが当店に来られたきっかけは、雑誌を見ていらしたんですか？

頭痛、冷え、花粉症、いろいろな症状が出ていましたね。冬の寒い時期でしたよね。

そうでした。色々お話を聞いていただいて、漢方を処方していただいて、まずお腹が温かくなったと初日で感じたのを今でも覚えています。それ以来、いまもずっとお腹が温かいんです。

体が冷え切っていたので、まず「気血」を増やし、めぐらせる漢方薬を処方しました。いまは冷えや疲労感は以前より軽くなっていますか？

冷えはかなり改善されました。また子供の送迎などで睡眠時間が短いので、疲れてはいますが、以前よりはスッキリ起きられるようになりました。

Nさんは当初、気血両虚といって気力も血液も不足していて臓器を動かす材料もない状態で、抑うつ感があったと思います。脳の血液も消耗していたことから眠りも浅かったようです。

そうでした。眠れないのは本当につらかったです。だからあの頃と比べるとだいぶ楽になり、笑えるようにもなりました。

また血液検査の数値も変わりましたね。

はい。中性脂肪もコレステロールも正常値になりました。検査の前日がお祭りで、糖質をたくさん食べてしまったのでダメだろうと思っていたのに。体調や数値がよくなると同時に、体重もゆるやかに落ちてきました。

Nさんの場合、まず冷えを改善したことから体を立て直せたと思います。

体が温かいって、いいですね。以前は夏でも体が冷たかったんです。今は冬でも、手の先っぽまで温かい。仕事柄、お年寄りの相手をしているとき、以前は手を触れて「冷たい！」なんて言われることがあったんです。いまは気にせずに触ってあげられます。

それは良かったです。ところで、Nさんは最初、漢方には懐疑的でしたか？

そうですね。高い、長く飲まないと効かないというイメージがありました。でも、小國さんとお話しして、言われてみればその通りというのがとても多くて、まるで私の生活を見て知ってくれているみたいで、信頼できるなと思ったんです。