体調不良の背景にあるもの
当店に相談に来られる方は、ただ体調が悪いのではなく、ストレスや精神疲労を抱えている場合が多いです。お話を伺っていると、お仕事やご家庭の問題など、みなさん重いものを背負っていらっしゃいます。
症例
ダイエットで来店した女性。お話していると優しい感じなのですが、少々疲れていた様子。
聞くとご主人を6年前に亡くされ、1人で息子さんを育てている方でした。ここ1~2年で体重が急激に増えてしまったので、ダイエットしたいというお話でしたが、慢性の頭痛と不眠、摂食障害があったので、根の部分から改善することをご提案したところ「全部リセットしてほしい」とおっしゃっていただきました。
舌には刀で刻まれたような裂紋があり、とても苦労されてきたことがわかりました。
また体をうるおす陰液が相当消耗しており、血液も足りない状態でしたので気血を増やし、慢性頭痛に用いる漢方生薬と、長期の不眠、動悸を改善する漢方生薬を処方。飲んで10数数分後、「お腹があたたかい!」と感動して頂き、帰宅。熟睡されたせいか、翌朝の目覚めが全然違うと、元気になってくれました。体重も1週間で2キロ落ちましたが、体重が落ちていることより、体調がよくなってことに感動していただいたようです。
症例
ダイエットで来店した40代半ばの女性。お腹周りが急激に太ったとのこと。
慢性ストレスから生じるクッシング症候群のように見えました。お話を聞くと、朝が弱くなり、朝7時に起きて旦那さんを見送った後、2度寝して10時に起きるのが習慣になっていたそうです。ご自身も「軽い鬱かも」と心配されていました。こういう場合、気血ともに立ち上げ、気の巡りをよくする漢方生薬で効果が出る場合が多いです。
ご来店の翌日にお電話すると、「数年ぶりに朝、起きられた」と明るく言ってくださいました。
症例
52歳の女性。平均睡眠4~5時間と睡眠不足で日中眠く、足がつる、ドライアイ、めまい、たちくらみ、物忘れなど気になる症状がたくさんありました。舌を診ると淡紅色で、抑うつ状態だと分かりました。
お子さん2人の子育て、仕事の苦労など1人で抱え込んでしまう気質で、カウンセリング中にぽろぽろと泣いてしまうことがありました。毎日が楽しめず、気が頭部にあがってしまっていたのです。気と血を補う漢方生薬と、お顔が赤くイライラがあったので、自律神経を穏やかにする漢方生薬をご提案しました。現在はお通じも良く、日中の眠さ、だるさがなくなったと笑顔でおっしゃってくれました。
症例
自らの力で、抑うつ状態から脱したお客様もいます。
昔からのお客様でしたが、ご家庭の事情で大変なことがあったようで、抑うつ感に悩み、1年ほどご来店がありませんでした。その後、一度来店され、立ち話をしていたときに泣いてしまい、「何かあったらまた来るね」と言われていました。
その方から「痩せるために行きたい」と電話をいただきました。元気になったので、ようやくダイエットに気持ちが向いたというお話でした。「私の人生、いましか出来ないことをしたい」とのこと。この方は、精神疲労の部分はご自分で乗り越えて来店されました。私も迷いなく、「最後のダイエットにしましょう」とお伝えしました。
ダイエットは成功、健康的に痩せたご本人から「最近、若くなったねってよく言われる」とクスクス笑ってご報告いただきました。
ストレスの原因は様々ですが、学校や職場、家庭の人間関係、近親者の死などが原因になることが多いようです。
ストレスを受け続けると、副腎から大量のコルチゾールが分泌されます。その結果、体のホルモンバランスが崩れ、うつ、不眠などの症状につながります。
ストレスを受け続けると視床下部から指示が出てコルチゾールが分泌される。コルチゾールが増えすぎると高血糖、免疫力低下などにつながる。
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