このままじゃいけない、という思いから

小國 Tさんが最初に来店されてから何年経ちました? 初めてお会いしたときのTさんの目をよく覚えていますよ。あれは疑いに満ちた目でした(笑)
Tさん ちょっと、疑いって!(笑) でも、なんかあやしいって思ってたもの。一久さんのダイエットの広告を見て、本当に痩せるの?って。だから友達と二人で偵察のつもりで来たんです。一久さんに来てから10年は経ちますね。
小國

あのときは20代前半でしたか?

Tさん 高校を卒業して、10代の終わりでした。それでお店に来てみて、話を聞いて…。
小國

主訴のダイエットだけじゃなく、当時はお腹が冷えていたり、全般的に体調が悪かったよね。うちに来る前は薬を飲んでも改善しなくて。食事や生活を変えるんだよって話したの、覚えてる?

Tさん

おぼえてますよー。ずっと不眠やだるさ、ストレスで悩んでいたので、ガラッと変えなきゃ、直さなきゃと思って。あれからもう10年…。

小國

長いお付き合いになります。気になることがあると、その都度、相談に来てくれるようになったけど、最近は手のしびれ、もう大丈夫かい?

Tさん

すっかりよくなりました。寝ているときに左手がしびれて起きてしまうというのが一週間続いて、夏でも寝られなくてつらかったんです。最初は寝る姿勢が悪いのかな?と思ったのですが、毎日続くのでおかしいなと。それで一久さんに助けてもらおう!と。漢方を処方してもらって、気づいたら「あれ、痛くない、しびれてないぞ」みたいな。

小國

しびれやふるえの原因は、体の左右どちらに出るかで原因が違うみたいよ。右はストレス、左は血液の質が問題であることが多い。Tさんは左手だったので、血の質を改善するような処方をしたけど、良くなって安心しました。

Tさん

去年の夏が一番ひどかったですね。いまはだいぶ調子がいいです。最近は私より、主人がお世話になっていますよね。結婚して離れた町に引っ越したので、なかなか店には来られないんですと相談したら、「旦那さんの舌の写真を送ってください」と言われて。

小國

舌診っていうんだけど、ご主人の舌、真っ白でしたので相当、胃腸が弱っているのかと思いました。その後、漢方生薬を服用して、ご主人の調子はいかがですか?

Tさん

下痢や便秘はまだ完全には治っていませんが、疲れが取れて体力がついてきたようです。赤みのあった手のひらもきれいになってきました。漢方はお守りのような存在になっていて、この間も「もうなくなったんだけど、どうしたらいい?」って。毎日しっかり飲んでいますね。

小國

それはうれしいなぁ。手のひらの赤さは瘀血・血液の滞りなどが原因だったと思います。Tさんも2種類の漢方を飲み続けてくれていますね。

Tさん

はい。もう1年になりますね。じつは最初は漢方を飲むのに抵抗があったんですよ。

小國 そんな表情をされてました(笑)
Tさん

苦いとか、長く飲まないと効かないとか、漢方薬はあまりいいイメージがなかったんです。でも一久さんの説明を聞いて、信じて飲んでみようかと思って。結果、数日後にはぐっすり眠れて、現在は体調がいいのでありがたいです。いま、新しい土地で仕事も始めたので、体調を崩すのは怖い。だって具合が悪いと何もできないですからね。だから健康維持のためにも、飲み続けたいと思います。

小國 なじみのない土地で働くのは大変でしょう。
Tさん そうなんです。相手が早口だと言葉も聞き取れなくて。そういうストレスもあるので、自分を落ち着ける意味でも漢方を飲んで寝る、というのが習慣になっています。それでも10年前と比べたらずっと体調はいいですね。
小國 この10年、様々なお薬を減らせたのは良かったですね。薬が減れば肝臓の負担も減って、体も疲れにくくなりますからね。
Tさん そうですね。薬をたくさん飲んでいたころ、「このままじゃいけない」「ガラッと変えなきゃ」と思っていました。私の身体って一久さんと出会って180度変わったと思っています。
小國

身体が180度変わったなんて、うれしいコメントです。ちなみにガッツ石松さんはボクシングに出会って人生が360度変わったそうですよ。

Tさん ちょっと、360度回ったら、一周して元通りじゃないですか(笑)